Os Ipanemas / Os Ipanemas

評価 :4.5/5。

1975年作品

  1. Consolação
  2. Nanã (Tema De Ganga Zumba)
  3. Se Chegou Assim
  4. Kenya
  5. Zulu’s
  6. Clouds (Nuvens)
  7. Adriana
  8. Garôta De Ipanema
  9. Jangal
  10. Berimbáu
  11. Congo
  12. Java

 Afro Bossaのレビューを書くために調べていて、このアルバムが安価に購入できる云ことに気付き、つい購入してしまった。以前調べたときは、結構高価で手が届かなかった記憶があるのだ。まだ、あまり聴きこんでいないのだが、感想を記しておくことにしたい。

 The Ipanemasとの違いであるが、古いライナーノーツには、ミュージシャンがきちんと書かれていない。楽器を演奏している写真の下にファーストネーム(と思われる字)が書かれているだけだ。それらの文字と写真から判断すると、Os Ipanemasは次のようなミュージシャンがメンバーだったと思われる。

  • Marinho:Bass(コントラバスを持っている)
  • Astor:Tronbone(トロンボーンを吹いている)
  • Wilson:Vocal and percussion(ブラジルの民族楽器ビリンバウ(Berimbáu)を持ってマイクの前にいる)
  • Néco:Guitar(クラシック・ギターを弾いている)
  • Rubens:Drums and percussion(ドラムスの前にすわってカウベルを叩いている)

 このアルバムを聴いて感じることは、ウィルソン・ダス・ネヴィス(Wilson das Neves)とネコ(Néco)の存在感が圧倒的だということだ。ライナーノーツを見ると、この二人は五分の二に過ぎないように見えるが、ネコのギターとウィルソンのビリンバウの音がこのグループのサウンドを決定づけているようだ。The Ipanemasを聴いている方なら、絶対に買った方が良いアルバムである。

 このアルバムでバーデン・パウエル(Baden Powell)の曲を2曲、アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Carlos Jobim)のイパネマの娘を収録している。バーデン・パウエルがボサノバかというと個人的に少し疑問もあるのだが、ネコはボサノバの影響を色濃く受けていると思っている。このころのネコのギターは、かなりボサノバ的だ。

 全体的にリズムが強調されている曲が多い中にあって、異色ともいえるのが「Clouds (Nuvens)」である。爽やかなギターの音色が聴いていて心地好い。後半に入るトロンボーンも曲を引き立たせてて良い。

 「Jangal」と「Berimbáu」ではビリンバウの音色を存分に楽しむことができる。これは、原始的な構造だが非常に魅力的な音色を出す楽器である。「Berimbáu」はバーデン・パウエルの曲だが、バーデン・パウエルのアルバムに収録されているこの曲では、この楽器の音を聴くことはできない。このブラジルの民族楽器をイメージして作曲した曲だということなのだろう。確かにこの曲のバーデン・パウエルのギターはビリンバウの演奏方法を模倣しているようだ。

 さて、入手が困難なアルバムだが、機会があれば手に入れてみたいアルバムである。

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