Santana / Caravanserai

 1972年、サンタナの最高傑作。

 サンタナの他の作品同様、ラテンのリズムとサンタナの泣きのギターといえばそれまでなのだが、彼の他の作品とは異なる緊張感がここにはある。全曲を通してだらけることない楽曲のクオリティーが、ロックとかラテンとかプログレッシブ・ロックとかジャズとかフュージョンとか、ジャンルを云々する意味を失わせるくらい素晴らしい音楽世界を創り上げているのだ。逆に言へば、この作品はその全ての要素を含んでいると言うことになのであるが。

 3曲目のLook Up (To See What’s Coming Down)、5曲目のSong of the Windが素晴らしい。
 そして、ラテン音楽好きの私は9曲目のLa Fuente del Ritmoも気に入っている。
 
 なお、本作を最後にサンタナを脱退したニール・ショーン(Neal Schon)とグレッグ・ローリー(Greg Rolie)は、後にジャーニーを結成することになる。