1971年作品
レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)の、そしてハード・ロックの不朽の名盤。天国への階段(Stairway to Heaven)所収。1971年発売。
今日、便宜的にこの作品は「レッド・ツェッペリンⅣ(Led Zeppelin IV)」などと呼ばれ、多分CDの背表紙にも同様の印字がなされているのかも知れないが、この作品が世に出た当時、LPレコードのジャケットにはグループ名も作品の名称も一切の表示がされていなかった。つまり、この作品には正式の題名がないのである。そのため、便宜的に「ZOSO」とか「Four Symbols」とか呼ばれていたらしい。これは、内袋やレコード盤(中央の紙の部分)にレッド・ツェッペリンのメンバーを表す四つのシンボルが印字されていたのだが、そのうちジミー・ペイジを表すシンボルがZOSOと読めたことによる。「Four Symbols」は文字どほり四つのシンボルが書かれていたからだ。
詳細はWikipediaに記述されている。リンクを貼っておいたので、見てもらいたい。そこで、「Four Symbols」も見ることができる。
Black Dog(1曲目)、Rock and Roll(2曲目)はハード・ロック、限りなき戦ひ(The Battle Of Evermore・3曲目)はアコースティックナンバー、そして天国への階段(Stairway to Heaven)はアコースティックに始まり、ハード・ロックで終る。
レッド・ツェッペリンは「Led Zeppelin Ⅰ」、「Led Zeppelin Ⅱ」でハード路線、「Led Zeppelin Ⅲ」でアコースティック路線に大きく舵を切ったことを考え合せると、このアルバムのA面(上記の4曲がLPのA面におさめられていたのだ)の楽曲の配置はいささか象徴的ですらある。
それゆえ天国への階段は、これまでの三作の集大成と言ってもよいのではないだろうか。私はそう思っている。
「B面」の曲も秀逸。