ユー・キャント・キル・ロックン・ロール – You Can’t Kill Rock and Roll – 6:59
ビリーヴァー – Believer – 5:15
リトル・ドールズ – Little Dolls – 5:39
トゥナイト – Tonight – 5:50
S.A.T.O – S.A.T.O – 4:07
ダイアリー・オブ・ア・マッドマン – Diary of a Madman – 6:14
全体的に良い曲が多く、はずれのない構成になっているが、私はFlying High Again、 Tonight、S.A.T.O、Diary of a Madmanが特に好きだ。Tonightから続く3曲の素晴らしさは言葉にするのが難しい。Diary of a Madmanの冒頭部分はクラシック・ギターの素養がなければ生まれなかったフレーズだと思う。S.A.T.Oの劇的なところも良い。
Deeはランディ・ローズのギターソロ。大変短い曲だが、クラッシック・ギターで演奏されるクラシカルなこの曲は、このアルバムの中では異色を放っている。この曲と次のアルバムのタイトル曲Diary of a Madmanで聴ける前奏部分は、ランディのクラシック・ギターの素養がなければ生まれなかったものだろう。
三十年前のアルバムだが、今なお新品を購入することができるのは名盤の証(あかし)だろう。キーボードの名手にして作曲家、プログレの貴公子、難波弘之の二枚目のアルバムである。が、最初のアルバム「Sense of Wonder」はジャズあり、ハード・ロックあり、プログレッシブ・ロックありといった具合で、音楽の方向性が見えてこないアルバムだった。
それに対して本作は、全体にプログレの軸が一本通っている。特に、そうる透と田辺モットの参加する「パーマー・エルドリッチの三つの聖痕」は圧巻だ。この二人は、難波弘之とSense of Wonderを結成して、「飛行船の上のシンセサイザー弾き」でも、その冴えた演奏を聴くことができる。
これはAmazon Music Unlimitedで見付けたアルバム。Amazon Musicを開いて、ホーム画面のおすすめを何の気なしに聴いてみたら気に入ってしまい、最近はこのアルバムを毎日のように聴いている。そして、ULTRA HDということで、CDよりも高音質で聴くことができるのも気に入っている。
It Might as Well Be Spring (Richard Rodgers / Oscar Hammerstein II)
Boom (Natsuko Henderson)
God Bless the Child (Billie Holiday & Arthur Herzog Jr.)
Burnin’ (Donald Harrison)
Smile (Charlie Chaplin)
アルバムリーダーはエディー・ヘンダーソンだが、ケニー・バロンの曲が2曲、ドナルド・ハリソンの曲が1曲含まれていて、選曲のバランスも良いと思う。私は、3曲目のOver the Rainbowや8曲目のGod Bless the Childのようなゆっくりしたテンポの曲が好きだ。ここで聴ける、ケニー・バロンのピアノはとても繊細で美しい。
Musicians
Eddie Henderson (Trumpet)
Donald Harrison (Alto Saxophone)
Kenny Barron (Piano)
Gerald Cannon (Bass)
Mike Clark (Drums)
Note
Recorded live on December 5, 2019 at Sear Sound Studio C, New York, NY.
有線で聴くときはAUXケーブル(両側がステレオミニプラグになっている)でスマートフォンやモバイルプレイヤーとヘッドホンとを接続する。一応音が出るのは確認したが、おそらく出番はないであろう。充電用に入っている USB Type-C / Type-A変換ケーブルは出先で充電したくなったときのために役立つかもしれないので、一応どちらもケースと一緒に持ち運ぶことにしようと思っている。
「Afro-Cuban All Stars」というバンドは、実際にはファン・デ・マルコスが当時すでに引退していたベテラン・ミュージシャンを口説いて寄せ集めたグループなのである。ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブとミュージシャンが共通しているのはそんな経緯によるものだ。世界的に有名となったのはブエナ・ビスタの方だが、このアルバムも素晴らしい魅力に満ちている。
Habana del Esteは哀愁を感じさせる旋律が美しい。南国の夕日に染まる海岸が目に見えるようだ。そこには椰子の木が茂っていなければならない。さて、ソリストはリカルド・エグエス(flute)とオルランド・カチャイート・ロペス(Bass)だ。そろそろスペイン語の名前を片仮名で書くのも面倒になってきた。Richardはスペイン語だと「リカルド」になると思うが、自信はないのである。Orlandoもオランドかオルランドかオーランドか良く判らない。オルランドではないかと思うのだが・・・・・・。
A Toda Cuba Le Gustaではラウル・プラナスのボーカル、グアヒーロ・ミラバルのトランペット、ハビエル・サルバのバリトン・サックスが聴ける。これも非常に乗りの良い楽しい曲。
Fiesta de la Rumbaではファン・デ・マルコスのトレスが聴ける。曲の冒頭で聴けるアラブの楽器のような音がする弦楽器の音がそれであろう。リードボーカルはフェリックス・バロイ。打楽器だけの伴奏で始まる特徴ある曲である。
María Caracolesではイブライム・フェレールのリードボーカルが聴ける。ソリストは、マヌエル・アンガ(congas)とグアヒーロ・ミラバル(trumpet)だ。これも聴きやすく楽しい。このアルバム全体に言えることだが、打楽器が素晴らしい。特にこの曲の冒頭で聴けるコンガのソロは聴きごたえがある。
そして、ルベーン・ゴンサーレスの見せ場が、Clasiqueando con Rubénである。リードボーカルは入らない。ソロを弾いているのはルベーン・ゴンサーレス(piano)、グアヒーロ・ミラバル(trumpet)、アンガ(congas)、カルロス・アルバレス(trombone)である。ルベーン・ゴンサーレスの弾いているのはクラシック風の旋律。ハイドンやバッハの曲に似せた旋律を作ったらしい。多分・・・・・・。
track 6(A Saudade E Que Me Consola)でリードボーカルをとっているのは、御大、ウィルソン・ダス・ネヴィス(wilson Das Neves)だ。track 8のBerimbacoでは彼の演奏するビリンバウ(ブラジルの民族楽器)の不思議な音色を存分に楽しむことができる。track 10(Verao)では、トロンボーンののびのびとした音色が心地よい。この曲で聴ける生音のピアノを演奏しているのはマルヴィオ・シリベッリ(Marvio Ciribelli)だ。
Sacundeで聴けるトロンボーンの野太い音も曲にあっていて良いと思う。この楽器はSacundaでも聴くことができる。A Saudade E Que Me Consolaの冒頭でのびのびとした旋律を奏でているのもパウロ・ウィリアムス(PAULO WILIAMS)であろう。この人も、このアルバムになくてはならない味を出している人だ。この曲(A Saudade E Que Me Consola)で聴けるウィルソン・ダス・ネヴィスの歌声も味があって惹きこまれるところがある。
「Oiga Mi Guaguanco」でトレス(Tres)でソロを弾いているのはネルソン・ゴンサーレス(Nelson González)だ。エルマン・オリベイラの「アディオス、ネルソン・ゴンサーレス」という声を聞き取ることができる。彼は「Café」でもトレスを弾いていると書かれているが、その演奏を聴き分けることはできなかった。「only background」と書かれているから、目立たないのであろう。この人の演奏もブルーノート東京で何度か聴いている。とても几帳面な感じの小柄な方である。
Rubens:Drums and percussion(ドラムスの前にすわってカウベルを叩いている)
このアルバムを聴いて感じることは、ウィルソン・ダス・ネヴィス(Wilson das Neves)とネコ(Néco)の存在感が圧倒的だということだ。ライナーノーツを見ると、この二人は五分の二に過ぎないように見えるが、ネコのギターとウィルソンのビリンバウの音がこのグループのサウンドを決定づけているようだ。The Ipanemasを聴いている方なら、絶対に買った方が良いアルバムである。
このアルバムでバーデン・パウエル(Baden Powell)の曲を2曲、アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Carlos Jobim)のイパネマの娘を収録している。バーデン・パウエルがボサノバかというと個人的に少し疑問もあるのだが、ネコはボサノバの影響を色濃く受けていると思っている。このころのネコのギターは、かなりボサノバ的だ。